シラバス

学修の目的

英語の文法と語法を深く理解し、特に日本人が誤りやすいテンスやアスペクト、法助動詞、冠詞、前置詞について考察する。正確な例と誤用例を通じて英語の仕組みを知り、単語の適切な使い方を認識する。これにより、ルールを単に知るだけでなく、それを正確に使い、意図する内容を的確に示す実践的な能力を身につけることを目指す。意図した意味を正確に表現する力を身に付ける一方で、英語の運用能力全体を、さらには創造する能力を養う。

学修の到達目標

英語の動詞の形(テンス・アスペクトなど)の仕組みを理解し、文脈に応じて適切に選択し、意図的に使いこなすことができるようになる。

英語の法助動詞の機能を理解し、話し手の意図やニュアンスの違いを踏まえて、適切に使用できるようになる。

英語の名詞の形(冠詞、名詞の可算性、単数・複数など)の仕組みを理解し、文脈に応じた正しい表現を使いこなすことができるようになる。

英語の前置詞の機能を理解し、空間・時間・論理関係を適切に表現できるようになる。

誤解しやすい基本語の語法について、動詞、名詞、前置詞、形容詞などの品詞ごとの違いを理解し、適切に使いこなすことができるようになる。

授業の概要

授業は、講義及び演習形式で行われる。日本人英語学習者が間違えやすい項目を取り上げ、クイズ形式で考えてもらった後、感覚英文法の観点から説明する。また、日常会話でネイティブスピーカーが使う自然な表現を取り上げ、感覚英文法の観点からアプローチする。認知言語学という理論言語学をわかりやすく英語学習に活かした授業内容となる。


授業計画

第1回:授業の説明、文法・語法研究の概略

第2回:法助動詞(中川担当) ☆配布資料

第3回:テンス ☆第9章(時制の表現法)

第4回:アスペクト ☆第10章(相の概念)

第5回:仮定法 ☆第11章(過去形と丁寧表現)

第6回:冠詞 ☆第7章(aとtheの使い方)

第7回:名詞 ☆第8章(名詞の二つの用法) 

第8回:前置詞 ☆第5章(多義語の意味も、比喩によってつながっている)

第9回:動詞の語法1 ☆第6章(形と意味Ⅰ)

第10回:動詞の語法2 ☆第13章(形と意味Ⅱ)

第11回:動詞の語法3 ☆第12章(動詞の二つの用法)

第12回:形容詞(中川担当) ☆配布資料

第13回:復習

第14回:ミニ研究発表(テンス・アスペクト)

第15回:ミニ研究発表 (形と意味)

試験